子供の病気百科事典Top >  発疹が出た  >  症状:かゆみのある発疹が出る

あせも

どんな病気?
汗腺に汗やはこり、アカなどがつまって炎症を起こすと、小さな赤い発疹ができます。これがあせもです。赤ちゃんの小さな体には、大人と同じ200万~250万個もの汗腺があります。気温や湿度が上がると、大人は体温を下げようとして発汗し、さらに自律神経の機能も働きますが、赤ちゃんは自律神経が発達していないので、体温調節を発汗に頼らざるをえません。
加えて新陳代謝が活発なので、あせもができやすいのです。 汗をかいてしまったらすぐに着がえさせることが大事です。最近は暖房のしすぎや着せすぎなどによる冬のあせもがふえています。冬でも寒くない程度に薄着を心がけましょう。
症状は?
最初は白いブツブツでかゆみもあまりないのですが、やがて炎症がひどくなると、大きなブツブツになってきます。とくにおでこ、首すじ、わき腹など汗の出やすい場所に多く、こすれることで悪化します。チクチクとしたかゆみが強くなり、汗をかき始めるとさらにはげしくなってしまいます。
治療は?
散歩やお昼寝のあとなどに汗をかいたら、シャワーで流してあげましょう。夏ならばシャワーは1日何回 使ってもOK。ただし、石けんを使うのは1日1回に。ママの腕と赤ちゃんの体が密着する部分にタオルを1枚はさんだり、赤ちゃんのパジャマの背中に薄いタオルかガーゼを入れ、寝入ったら、はずします。
部屋の温度は、夏は外よりマイナス5度、冬は室内が10度以下なら暖房します。快適な温度は18~20度でしょう。基本のケアをしてもあせもが治らなかったり、かゆがったり、ばい菌が入って炎症を起こしたり、発疹がつながって大きくなり、患部がおできのようにふくらんで痛むなど、症状がひどい場合は、皮膚科か小児科を受診します。抗菌薬の飲み薬や塗り薬を使うこともあります。ただし、あせもが悪化した場合でも、薬を使えば4~5日から1週間程度で症状は落ち着くのがふつうです。

アトピー性皮膚炎

どんな病気?
「アトピー」とはアレルギー反応がもとになったさまざまな症状を起こす体質をいいます。
アトピー性皮膚炎も、こうしたアトピーの素因をもっているところに、食事や環境などいろいろな条件が重なって、皮膚に特有の症状が出てくるのではといわれています。特徴は強いかゆみをともなうことで、年齢によって皮脂の分泌が異なるため、変化していきますが、赤ちゃん時代は顔や頭、耳などにジクジクした湿疹としてよくあらわれます。
親のどちらかやきょうだいなどにアトピー体質やアレルギーがあると、その体質が赤ちゃんにも遺伝することがあります。しかし、家族にアレルギー症状かあるからといって、赤ちゃんが必ずアトピー性皮膚炎を起こすわけではありません。逆に親にあきらかなアレルギーがなくても、アトピー性皮膚炎を起こす子もいます。
症状は?
アトピー性皮膚炎の症状は、年齢によって違います。これは皮膚の皮脂分泌量が異なるためです。1才くらいまでの乳児アトピー性皮膚炎は、顔や首まわり、耳、目、背中のほか、わきの下やひじの裏側、太もものつけ根などくびれた部分に赤い湿疹ができます。全体にジクジクしていますが、ひざの裏側などはカサカサすることも。
いちばんの特徴は「耳切れ」といって、耳のつけ根がただれて切れたようになること。この症状で「アトピーですか?」と聞かれることもよくあります。
2~10才ごろになると、手足の関節の内側や首、耳たぶなどにかゆみをともなうカサカサ乾燥した鳥肌のような湿疹が出ます。この時期のアトピー性皮膚炎を幼少児アトピー性皮膚炎といいます。
アトピー性皮膚炎は季節の影響も大きく受けます。夏場は皮膚の化膿や汗、虫刺されによる刺激でジクジクしやすく、冬場は空気が乾燥しているためにカサカサしがちで、かゆみも強くなり、悪化することがよくあります。
治療は?
生後2~3ヵ月ころまでの赤ちゃんは皮脂分泌が盛んで、湿疹ができることはよくあります。小さなうちは乳児湿疹や脂漏性湿疹と区別がつきにくいので、必ず小児科または皮膚科を受診して診断をあおぎましょう。ママの自己判断は禁物です。
症状がそれほどひどくないとき、あるいは離乳食がまだ始まっていない時期などであれば、湿疹に対する一般的な治療(軟膏などの処方)からスタートすることもあります。この軟膏がステロイド軟膏だった 場合、副作用などを心配するママも多いようですが、神経質になる必要はありません。症状が強いときはある程度症状がよくなるまで使用し、そのあとは非ステロイド軟膏に切りかえたり、症状によって使い分けるのが基本です。使い方や頻度は医師の指示に従ってください。
家庭でのケアの基本は、清潔と保湿です。顔や体は無香料の石けんで洗いましょう。強くこするのではなく、やわらかいガーゼや手のひらでやさしく洗います。そして洗ったあとは、保温剤を塗っておきます。
アトピー性皮膚炎は体質が影響しているので、すぐには改善しないこともあるでしょう。でも7~8割は思春期までに治ります。あせって極端な治療に走らず、気長にケアをつづけることがたいせつです。

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