子供の病気百科事典Top > 熱が出た > 症状:けいれんを起こす
熱性けいれん

赤ちゃんや幼児が急に熱を出したときに、全身がガタガタふるえてけいれんを起こし、意識を失うのが熱
性けいれんです。かせやはしか、突発性発疹などの感染症にかかって発熱したときに起こります。生後6ヵ月から5才くらいの間に起こりやすく、一度しか起こさない子もいれば、発熱のたびに再発を繰り返す子もいます。親やその子のきょうだい、おじ、おば、いとこなどが子どものころに熱性けいれんを起したことがあると、その子も熱性けいれんを起こしやすい傾向があります。熱性けいれんは、ほとんどは5~10分程度でおさまり、後遺症の心配もありませんが、ほんとうにそのけいれんが熱性けいれんかどうか確かめたほうがいいので、はじめてけいれんを起こしたときは受診し、観察したことの報告をします。

また、次のような症状のときにはてんかんやほかの脳の病気の可能性もあるので、すぐに病院に行き、診察や脳波検査を受けてください。
●けいれんが10分以上つづいた。●けいれんの様子が左右非対称。
●1日に2回以上起こした。
●6才以上で起こした。
●熱がないのに起こした。

大声で名前を呼んだり、体をゆすったりしてはいけません。また、舌をかまないためにとの中にスプーンや割り箸、ママの指を入れるのはタブーです。目の中に吐いたものがないことを確認したら、落ち着いて、次のことを確認しましょう。①衣類をゆるめ、顔は横向きに
けいれんを起こしたら、首のまわりや胸元のボタンをはずし、衣類をゆるめます。また、けいれんで吐くこともあるので、吐いたものが気管につまらないように、赤ちゃんの顔を横向きにします。②けいれんの時間をはかる
けいれんが始まった時間を確認し、10分以上つづくときには至急、病院へ向かいます。③熱をはかる
熱性けいれんは一般的に38度以上の熱をともないます。熱がないのにけいれんを起こしたときには、急いで病院へ。④けいれんの様子を見る
体のつっぱり方やふるえ方が左右対称かどうかをチェック。けいれんが左右どちらかだけだったり、一方からだんだんと広がっていくようなときには至急、病院へ。⑤おさまったら全身状態をチェック
けいれんがおさまったら、顔色や目の動き、呼吸の様子、手足の状態など、全身状態を確認します。再発防止のため、薄着にして、わきの下や足のつけ根、首すじなどを冷やします。また、意識がないときにはすぐ病院に連れて行きます。けいれんがおさまったあとは、念のため受診しますが、そのときに、今後熱が出たときの対応についても相談しておくと安心です。次のけいれんのときのために、けいれん止めの坐薬が処方されることが多いようです。また、何度もけいれんを繰り返すときには、予防のために2~3年くらい、抗てんかん薬を服用するケースもあるようです。
日射病・熱射病

真夏の炎天下の海辺など、戸外で強い直射日光にさらされたために起こるのが日射病、蒸し暑いところに長時間いたために起こるのが熱射病です。日射病よりも熱射病のほうが症状が重く、命にかかわります。どちらも暑さのために体温のコントロールができなくなり、熱がたまって急激に体温が上昇することが原因。皮膚からもどんどん水分が失われ、赤ちゃんはあっという間に脱水状態におちいり、ときには死亡することもあります。 真夏の行楽地やアウトドアレジャーのときも要注意です。炎天下、遊園地などで人気のアトラクションの 順番待ちをしていたり、河原でバーベキューをしているとき、気がつけば子どもがぐったりしていてあわててしまったという話はよく耳にするものです。
また、チャイルドシートも熱がこもりやすいものです。車で長時間移動するときはときどき休憩を入れ、いったん車外の風通しのよいところに連れ出してあげましょう。ドライブ中に「おしっこ」と言われないようにと、水分を制限することはたいへん危険です。

元気がない、おしっこの量が少ない、皮膚に弾力がないなどはあきらかな脱水症状のサインです。顔色が悪く、ぐったりして水分を与えても飲めない、意識がない、けいれんを起こしたなどの場合は、大至急、病院へ連れて行くこと。赤ちやんや幼児の脱水症状は進むのが早いため、たいへん危険です。
髄膜炎・脳炎

髄膜は俗に脳膜ともいい、脳の表面や脊髄をおおっている膜のことです。ここに細菌やウイルスなどの病原体が感染して、炎症を起こしたのが髄膜炎。脳そのものに炎症が起きたものは脳炎といいます。 髄膜炎は、かぜやおたふくかぜ、はしか、風疹などにかかったあとの合併症として、ときどきみられることがあります。髄膜炎は、原因によりウイルスによる無菌性髄膜炎(ウイルス性髄膜炎)と、細菌感染による細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)の2種類に分けられます。ウイルス性の髄膜炎は軽い症状ですみますが、細菌性髄膜炎はできるだけ早く治療をしないと、命にかかわる危険があります。それほど多い病気ではありませんが、かかってしまうとたいへん進み方も早く、とくに低月齢の赤ちゃんは症状を見つけにくいので注意が必要です。

高熱や嘔吐、頭痛などがつづきますが、赤ちゃんの場合、言葉で頭痛を訴えることができないのでたいへんふきげんになり、食欲がありません。さらに、意識障害も出てきます。大泉門がまだ閉じていない赤ちゃんは、その部分がパンパンにはれてくることがあります。これは髄膜の炎症によって、頭の中の髄液圧が上がり、水が集まってくるため。この症状から髄膜炎と診断されることもあります。
高熱がつづく、嘔吐、きげんが悪くてぐずりっぱなしなどの症状がみられたら、大至急、小児科を受診しましょう。

髄膜炎は、髄液をとって検査することですぐに診断できます。ウイルス性髄膜炎であれば症状は軽く、ほとんどが髄液を抜くだけでよくなり、後遺症の心配もまずありません。一方、細菌性髄膜炎の場合は、抗生物質による点滴治療が2週間からIカ月つづきます。基本は入院治療です。
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